Pythonの開発をしていると、自分の環境にどのライブラリがインストールされているのかを確認したい時があります。
そんな時に便利なコマンドが「pip list」です。
本記事では、この「pip list」の使い方について解説します。
pip listとは?

「pip list」は、Pythonのパッケージ管理ツールである「pip」を使って、現在インストールされているライブラリ一覧を表示するコマンドです。
このコマンドを使うことで、インストール済みのライブラリ名とそのバージョンを簡単に確認することができます。
例えば、コマンドプロンプトやターミナルで以下のコマンドを入力するだけで、インストールされているパッケージ一覧が表示されます。
pip list
このコマンドを実行すると、ライブラリ名とそのバージョンが一覧形式で出力されます。
例えば以下のような結果が得られます。
Package Version
---------- -------
numpy 1.21.2
pandas 1.3.3
requests 2.26.0
このように「pip list」を使うことで、現在のPython環境にどのパッケージがインストールされているかを一目で把握することができます。
より詳細な情報が欲しい場合

「pip list」だけではなく、さらに詳細な情報が必要な場合には、「pip show」コマンドを使うこともおすすめです。
例えば、特定のライブラリについての情報を知りたい場合には以下のように入力します。
pip show numpy
これにより、ライブラリのバージョンだけでなく、インストール先のパスや依存関係なども確認することができます。
バージョン管理に役立つ「pip freeze」

もし、現在インストールされているライブラリをファイルに出力したい場合には、「pip freeze」コマンドが便利です。
例えば、プロジェクトの依存関係を「requirements.txt」に保存したいときには以下のようにします。
pip freeze > requirements.txt
この「requirements.txt」を使うことで、同じ環境を他の開発者と共有したり、再現することが簡単になります。
まとめ

Pythonの環境を整理したりトラブルシューティングを行う際に、「pip list」は非常に便利なコマンドです。
特に多くのライブラリを扱っているプロジェクトでは、自分がどのバージョンのライブラリを使っているのかを把握しておくことが重要です。
「pip list」を活用して、自分の開発環境をしっかりと管理しましょう。